第5回 ちゃわんはもたん

韓国で生活し始めたとき、ホームステイ先や食堂で、いつもステンレスの入れ物に入って運ばれてくるご飯が、熱くて持てず、せめて左手で手を添えようと

「あちちち・・・」

とやっていたら、ホームステイ先のお母さんが、

「何をやっているの。食器は持たなくていいのよ」

と。

 

韓国では、食器は持って食べません。机の上に置いて食べます。日本ではご飯や味噌を片手で持って食べるのがマナーなので、ついつい持ち上げようとしてしまいますが、持って食べていると韓国では行儀が悪いと言われてしまいます。基本的に食器を持って食べないのがマナーなので、韓国の食器は重かったり、熱が伝わりやすい鉄でも問題がないのです。お母さんが言うには、「食器を持って食べるのは乞食(この表現は適切ではないかもしれませんが。)と同じ」ということだそうで・・・。

 

そのほか、食事やお酒の席のマナーで日本と違うのは、前回も書きましたが、ご飯はスプーンで食べ、スープもスプーンで飲む。(一つのスープにみんなでスプーンを突っ込んで飲む)また、取皿は使わない。

 

お酒の席では、グラスからお酒がなくなってから注ぐ。日本のようにまだあるのに注ぎ足しはしない。

 

女性がむやみやたらにお酌はしない。(今はあまり厳しくないようですが、儒教の考えが浸透している韓国では、以前は女性は恩師と父親以外にはしてはいけなかったそうです。誰にでもお酌をするのは水商売の女性だとされています)

 

年上の人の前で、お酒を飲むときは、横を向き口元を隠し見えないようにする。

 

タバコは基本的には目上の人の前では吸ってはいけない。どうしても吸いたいときは許可を得る。(女性は人前ではタバコは吸ってはいけない。)

 

自分のおちょこ(グラス)で、仲のいい人や気に入った人に飲ませる。(勧められたら基本的に断ってはいけない)

 

韓国ではお酒を勧められたら、基本的に断るのが難しいので、ついつい飲みすぎてしまいます。勧めるのが友好の証で、それを受けるのがまたまた友好の証だからです。特にお酒は韓国では、ビジネス上、大変重要なツールです。男性はお酒が飲めないと仕事が取れないと言われているくらいです。韓国人男性は、特に軍隊にいるときにお酒に関してかなり鍛えられており、酒豪が多く、一緒に飲むと、その量に圧倒されます。

 

飲める人は韓国で大活躍できるでしょうね。飲めない人は自分のペースを守って飲むようにしてください。一緒のペースで飲むと、大変なことになります~~。