第6回 餃子パーティの夜

中国人の友達の家で、餃子パーティをしたときのこと。台所で、料理に入れるえびの背ワタをとりながら友達が言いました。「日本は、料理にえびを入れるとき、皮を剥いて頭をとるよね?中国は皮と頭はそのまま。こうやって背ワタはとるんだけど、皮と頭からいいダシが出るので、とってしまったらもったいないでしょう。」

そういえば、中国人の家や中国のレストランでえび料理が出てくるとき、たいていは皮と頭がついたまま。みんな中国式に口を使って豪快に剥いて食べています。(※中国では日本ほどテーブルを汚さないで食べるということに気を使わない。殻や食べかすをテーブルの上に捨ててもいい場合も多い。きれいに食べることより、楽しく食べるというのがマナー)

 

「日本に来たとき、冷凍の無頭えびがたくさん売っていてびっくりしたよ。中国でも売ってるんだけど、少ないし、買う人あんまりいないと思うわ。」 また、彼女は、アブラコを煮つけるため内臓を取りながら言いました。「日本人はこういう生の魚を焼いて食べるけど、中国では焼いて食べない。干した魚しか焼かないの。中国では魚があんまり新鮮じゃないっていうのもあるけど、干していない魚は、煮るか、揚げるか、フライパンで焼いてから煮付けるか・・・魚の食べ方もちょっと違うよね。」

食材の調理の仕方についてあまり深く考えたことがなかったので、彼女が教えてくれることが新鮮に感じられました。

 

料理ができて、宴会が始まったときに、隣の席に座った彼女から質問。

「前から知りたかったんだけど、日本人はなんで、二時間くらいで切り上げて、二次会といって、場所を移すの?そのあと三次会、四次会・・・って続くこともあるよね。」

「一箇所で長時間飲んでいると、だれてきちゃうから、仕切りなおすためじゃないかな。そこで切り上げて帰る人も帰りやすいだろうし。」

と、答えてから、そういえば中国には二次会がないことに気づきました。中国人は一箇所で何時間にも渡って飲み続けます。なので、中国のたいていのレストランの個室には、カラオケがついています。食べ終わり、お酒がだいぶ進んだころ、その場でカラオケ・・・となるからです。日本に来た中国人が、居酒屋やレストランを予約するときに「カラオケありますか?」と聞いているのを見たことがあります。日本ではカラオケと食事は別!と説明したら、変な顔をしていました。

 

宴会が中盤に差し掛かったときに、その家の主が、「焼き餃子だよ~」と言って、先ほどみんなで作って、テーブルに並べられていたが、おしゃべりに夢中になって冷めてしまっていた水餃子を焼いて、大皿に盛り運んできました。

「そうそう、中国の焼き餃子『鍋鉄(グオテイエ)』ってね、普通は一回ゆでた水餃子が冷めちゃって美味しくないから、それを焼いたものなのよ。翌日の朝昨日の残りを食べるときに焼くことが多いんだけど。日本の生のものを焼く焼き餃子とは違うよね。」

うーん、そうだったんだ。中国人の言う焼き餃子って、一回茹でたのを焼いたものだったんだ・・・。私はよく中国人と餃子を作って食べていたのですが、水餃子しか食べたことがなかったので、この違いに気づきませんでした。

 

私は中国人との付き合いが10年以上にもなりますが、まだまだ一緒に過ごすと新しい発見があります。習慣の違いって本当に面白いと思います。