第25回 お昼寝しようよ

中国に留学しているとき、昼過ぎに知り合いに電話したら、思いっきり寝起きの声。ごめん、かけなおすわと電話を切り、違う友達に電話をしたら、その人も昼寝していました。中国には昼食後、昼寝する習慣があります。

 

みなさん、「仕事はどうするの?」と疑問に思うことでしょう。が、中国には長~い昼休みがあるのです。家や宿舎が近い人は戻って食事してから、しばらく布団に入ります。家が遠い人は、会社の自分の机の上や、ソファなどがあればそこでひと眠りします。机の上で寝るなんて眠りづらくないのか聞いてみたら、慣れているからそれほどでもないという答え。この習慣が身についていると、来客や出張等、何かの事情で昼寝ができなかった日は、午後には眠くてしょうがないのだそうで・・・。

 

私は中国企業で働いたことがありますが、お昼になると、私以外の職員はみな食事後に昼寝をしていました。家が遠いひとは客間のソファで横になるのが日課でした。昼休みに外に出たり、TVを見たりしている私に、みな昼寝しなくて大丈夫なのかと尋ねました。出勤第一日目に、

「昼寝!?なんで??どこで???」

と、びっくりして聞きかえした私に、親切にも会議室が開いているからそこで寝たらと言ってくれました。(結局、使ったことは一度もなかったけれど。)

 

おととし北京に行って、中国人の家に滞在したときも、昼になったらその家のお母さんが、「お腹いっぱいになったかい?んじゃ、早く寝な。」と、まず自分がベッドに横になり、TVを見ている私を何度も呼んで一緒に布団に入れようとし・・・(笑)、気づいたらその家の全員が眠りについていました。私もそこに滞在している間は一緒に寝てみたのだが、起きるタイミングが難しくて、長く寝てしまい、頭はぼおっとするし、夜は寝付けないし、かえって疲れてしまいました。中国人が言うには、「長く寝たらダメ。長くても一時間くらいで起きなきゃ。」が、私はそんなにタイミングよく目覚めません・・・。やっぱりもともと習慣がない人は昼寝はしないほうがいいと思いました。

 

友達の話では、古い体質の残る公務員や国営企業は別ですが、今は外資系の会社やベンチャー企業では、昼休みが昔のように2時間以上あるわけではないので、そういう会社では昼寝はできないということでした。中国人の生活も習慣も時代の流れと共に変わっていきます。私は昔のゆったりとした中国も好きなのですが・・・。