第32回 これはホンモノですか!?

中国からの観光客の通訳に付くと、大型家電量販店に連れて行って欲しいと頼まれることがよくあります。電化製品の「日本ブランド」は、中国でも韓国でも依然として健在で、旅行に来たついでに、日本の電化製品を安く買いたいと思っている観光客が多いのです。(量販店で電化製品を買うのが旅行の最大の目的という観光客もいます)

 

観光客を市内の大型量販店に連れて行くと、見やすい店内と商品の充実にまず驚くようです。そしてよく言われるのが、

「こんなに商品があるけど、全部ホンモノなの?折角日本に来たんだから、ホンモノが欲しいんだよね」

日本では、こんなにおおっぴらにニセモノ売ってませんから・・・。中国では日本ブランド電化製品のニセモノだらけなので、こういう質問が出るのも頷けますが。

 

欲しいものが見つかると、値段交渉をしようとします。中国では、買い物は値切るのが普通なので、日本でもそうするものだと思っているようです。

「この値段からどのくらい下がるか聞いてくれ」

と言われますが、日本は定価で買うのが普通なので、表示の価格から安くしてもらえることはあまりないですね・・・。下がらないですよ、というと、どうして下がらないんだ、と自分で英語で交渉する頑張りやさんもいます。結果は変わらないんだけど・・・。

 

そして支払いのときになって、商品の箱を出してもらうと、店員さんの手から箱を奪って、商品を中から取り出し、細かく中身を確認。

「ホンモノだから、大丈夫ですよ」

と一応言ってはみるのですが、念には念を入れているようです。中国では、買ったばかりのものが、家に帰って開けてみたら壊れていたりすることがあるので、気持ちはよくわかります。店員さんはちょっとびっくりしているけれど・・・。

 

包装するときも、手を出そうするので、

「ちゃんと包装してくれるので、大丈夫ですよ。」

と伝えます。心配そうに見ているますが、綺麗に包装された商品が手渡され、笑顔になるのを見て、私もほっとします。通訳なしで買い物に来たら、ちょっと大変かもしれないなぁ・・・と思いますね。

 

私が付き添った中では、デジカメ、デジタルビデオカメラ、炊飯器、が人気でした。みんな高価なものをばんばん買っていくのでびっくり。数十万するものもあります。中国の景気の良さが垣間見えるのでした。