第37回 甘~いお菓子

中国にいるとき、日本のお菓子が恋しくて仕方ありませんでした。韓国や中国にもチョコレートやクッキーなど、日本と同じような種類のお菓子が売ってはいるのだけど、ちょっと味が薄いというか・・・、何を食べてもその見た目から想像される味と違うように思えていました。

 

私は甘党で、日本に居るときからよくチョコレートや飴なんかを食べていました。中国のお菓子をいくつか買ってきてみて口にしては見るのですが、なんだか食べた気にならず、日本のお菓子への思いは募るばかり。とうとう禁断症状が出て、日本から大量に送ってもうことになりました。

 

日本から送られてきた貴重なチョコレートやパイ、クッキー、マショマロ・・・。折角だから遊びに来た中国人の友達にも食べてもらおうと考え、日本を代表する有名メーカーのお菓子だから、どんな反応をするか楽しみだと意気揚々とふるまってはみたのですが・・・(当時の中国にはないようなものもたくさんありました。)

 

「何これっ、甘すぎるね!」

友達の反応は予想外のものでした。美味しいという言葉はなく、すすめても1個で十分だと断られてしまいました。それで気が付きました。日本のお菓子と中国のお菓子の違いは甘さだったんだ!日本のお菓子には大量の砂糖が使われているので、食べなれていない人はくどく感じてしまうんですね。当時、寮に住んでいた韓国人に日本のお菓子を勧めても同じ反応でした。

 

考えてみたら日本人は「甘党」が多いのかも。日本料理には、砂糖やみりんがたっぷり使われているし・・・。(中華料理に砂糖はあまり使いません。砂糖が家にない、という家庭もあるくらいです。)韓国の伝統的なお餅やおこしなどのお菓子や、中国の点心、小吃(軽食)類なども、ほんのり甘いくらいで、お茶が欲しくなるような日本の饅頭や団子ほどの甘さはないですね。

 

私と同じくらいの年の中国の友達の中には、チョコレートやクッキー、ケーキなどの甘いものをよく食べるという人があまりいません。特に食べたいと思わないのだそうです。その理由をある友達がこう言いました。

「私が小さいときにこういう西洋菓子って、ほとんど売ってなかったんだ。小さいときから食べていたものじゃないから、食べる習慣が特にないんだと思う。今食べてもあまり美味しいと思わないしね。ドライフルーツとか、ヒマワリの種なら昔から食べてたから、そっちのほうが好きかな」

なるほど・・・。日本では私の子供の頃には、これらのお菓子は普通に売っていたし、人からもらったりすることも多くありました。時代や環境によって口に入るものが違い、その後の食習慣も決まってくるものなんだ・・・。当たり前のことだけど、そんなことを再認識しました。

 

日本のお菓子について思ったのは、中国韓国と比べて、お菓子の種類が多いこと。そして、消費者をあきさせないように、シーズンごとにめまぐるしく新製品が登場すること。パッケージのデザインにも気が配られているし・・・。あるチョコレートのパッケージがおしゃれで、デザインを専攻している韓国人の女の子に見せたら、欲しいと言われたことも。

 

どこにいても、日本のお菓子を食べたくなってしまう私。長期の海外に行くときには、遠足みたいに買い込んで行くことにしています。日本のお菓子バンザイ!!