第48回 仕事の仕方

中国人の友達が

、「来月のイベントに向けて、主催する日本の取引先とこれから打ち合わせなの。これでもう4回目の打ち合わせよ。日本て、どうしてこう無駄な打ち合わせが多いんだろうね。」

と言いました。日本人の仕事のやり方や進め方は、中国人から見ると理解できないことがたくさんあるようで。

 

彼女は、こう続けました。

「打ち合わせと称してわざわざ会って、一度確認したことをなんでまた何回も言うのかわからない。打ち合わせばかりでなかなか具体的に事が進まない。全体で打ち合わせなくていいことなのに、全員が集まる意味はあるの?事前に関係者だけ集まってちょっと話し合えばいいのに。あと、だいたい計画や準備が早すぎるよね。秋のことなのに春から準備したりさぁ~」

 

日本人の慎重に何度も打ち合わせを重ねながら、細かく確認をしながら進めていくやり方は、中国人には理解できないようです。日本人は、問題がおきないように用意周到に準備して物事を進めていくのが普通です。また、何か大きなイベントや行事があるときは、直接的には必要のない情報でも、少しでも関係があれば事前に伝達しておいたり、連絡を徹底しています。が、中国人はまずやってみて、問題があったらその場で解決するというやり方をとります。行事等があるときは、本当に必要な情報だけを全体に伝達し、その他もろもろの細かいことは関係者だけが把握する(直前になって、あわてて連絡してくることも多いですが・・・)など、日本のやり方とはだいぶ違います。

 

中国人から見れば、日本人が打ち合わせばかりしていて、なんでさっさと取り組まないのか理解できないそうです。中国ではゆっくり丁寧にやるより、雑でもいいからスピードが求められるのです。なので、中国人と仕事していて、日本人の仕事のスピード、進め方が遅いといわれることが多々あります。

 

それから、日本人が何ヶ月も前から行事やイベントのために準備するのが中国人には理解できません。アポをとるときも、日本人が一ヶ月前や早いときは数ヶ月前に「この日は空いていますか?」と聞いてくると、「そんな後のこと、わかるかっ!」と口をそろえて中国人の同僚たちは言います。中国では予定が直前に決まることが多く、そして、変更が非常に多いのです・・・。直前にキャンセルもよくありますね。以前、中国企業にいたとき大きなイベントを主催しましたが、その内容が開始一時間前まで変更変更、また変更で対応がものすごく大変でした。そんなことがよく発生するので、時間的にかなり余裕をもって準備しても無駄になってしまう可能性があります。そのため、日本式のやり方が理解されないという面もあります・・・。

 

中国は、仕事の引継ぎの仕方も中国式ですね。一つ一つ丁寧に教える日本式じゃなく、いきなりやらせてみて、わからなかったら聞いてね、というやり方で以前、先輩から仕事を教わりました。やらせてみて、問題がおきたら対応する「習うより慣れろ」方式だともいえます。こういう実践方式のほうが切羽詰って早く覚えるかも、とは思います。取引先に多少迷惑がかかるのは覚悟しないといけないけど・・・以前中国企業で働いていたときに、「この前確認したばっかなのに、また日本から確認の電話来たよ。そんなに何回も電話いらないよ。資料までFAXで送ってきたし。確認して間違いないかチェックしてくれだって。いいって言ってるのに~!仕事が増えちゃうよ!」と、呟いている中国人の同僚を背に、日本のやり方が他の国にも適しているわけではなく、その国にはその国にあったやり方があるのだとひしひしと感じたのを思い出したのでした。