第54回 持って行ってくれるよね?

以前、中国へ行くときに、中国人の友達とたまたま空港で一緒になりました。(地方空港なので、中国行きの便は週に数便しかなく、たまに知り合いと一緒になることがあります。)彼は、引越しするの?というくらいの荷物。一体何をそんなに持って帰るのか訪ねたら、荷物の半分は他人のものだといいます。

 

海外にいる中国人の間では、親しい友人が帰国すると聞きつけると、その人に「これを持って帰って、うちの家族に渡して」と、頼むことがよくあります。(もちろん、その人の帰省先が実家の方面だった場合ですが。)その荷物が、軽くて少量なのならまだ分かるのだけど、本を数冊とかCD&DVDの山とか、冬用のコート数着とか粉ミルク数缶だったりだとか、頼んでくる側が重さや量をあまり考慮してくれないこともよくあります。しかも、たいていの場合、その「うちの家族」に面識がなく、家がどこにあるかも分かっていないことが多いです。電話番号を教えてもらい、その会ったこともない家族に帰国したらすぐに連絡を取り、届けに行くことになるのですが・・・。

 

私たち日本人から見ると、自分の都合で、そんな重くてかさばるものを大変な思いをして持って帰らせ、わざわざ自分の家に届けてもらうなんて、すごく迷惑なんじゃ・・・と思ってしまいますが、ほとんどの場合、頼まれた側は快く引き受けているようです。中国人の人間関係にはメンツが大きく関わっていますから、断ったときに「何でこんな簡単なこともしてくれないの?」と思われたくないというのもあるかもしれません。空港で会った彼も、いろいろな人にあれこれ自分の代わりに持って帰ってくれと頼まれていたのでした。

 

中国人は仲がよければ、ちょっと頑張れば自分でできることでも、人に頼んだほうがスムーズにいきそうなことなら、遠慮せずに頼むので、この習慣を知らない「他人に迷惑をかける」ことを嫌がる日本人の目には、かなりずうずうしいと映ってしまうこともありますね。つい先日、中国人の家に遊びに行ったときに、他の中国人がやって来て、大きな食卓テーブルと椅子をいくつか、それとスキー道具を「引っ越して部屋が狭くなり、置くところがないから預ってくれ」と、置いていきました。その家も決して広いほうではなかったのに、預けられたほうは「まぁ、なんとか置けるでしょ。友達の頼みだからね。」と、とってもおおらか。こういうことも中国人の間ではよくありますね。「迷惑をかける」からという遠慮は、親しければ親しいほどなくなります。

 

話を戻しますが、荷物を預り、帰国後に届けに行った先で、「今度はこれを持って帰って渡して欲しい」と、また頼まれることもあります(笑)。まぁ、頼まれるだけでなく、自分も誰かが帰るときにうまく頼めばいいのだけれど・・・。超過料金がばかにならないので(本当に高いです!)、持って帰るときには重量オーバーには気をつけないといけないですね。(昔は、超過料金を値切れましたが・・・。今は無理でしょうね。)