第61回 お尻の見えるズボン

子供が生まれてすぐに、アイカタ(夫。中国人)の実家から洋服が大量に送られてきました。その中に何着か入っていたズボンの全てが、写真のように股の部分がぱっくりと開いていました。これは开裆裤(カイダンクー)というズボンで、中国では一般的に赤ちゃんや幼児にこのズボンを履かせています。生まれたばかりの新生児には紙おむつや布おむつをしますが、ある程度大きくなったら、おむつはせずにこの开裆裤を履かせます。後ろから見るとお尻が丸見えになりますので、留学中に初めて見たときはかなり驚きました。

 

このズボンだと、子供がトイレに行きたい!となったときに、いちいちズボンを上げ下げせずに排泄ができるので普通のズボンより楽で、日本の子供のようにトイレトレーニングを特別にせずとも自然とトイレで排泄することを学べると中国人は言います。中国人は日本に来て、日本の子供たちが3歳近くまでおむつをつけて歩いているのを見て驚くそうです。

 

おむつをとってしまうので、その辺でジャーっとされてしまうこともあります。小さい子は我慢ができないので…。友人の家ではカンやプラスチックの箱のようなものを家の数か所においていて、表情を変えてもじもじし始めたらそれをさっと出してそこにさせていました。お客さんの目の前でも特に気にすることもなくさせています。外にいるときは、もよおしてしまったらその場で(汚したら罰金をとられるようなところ以外で)させているのをよく見ます。

 

やはり「事故」もよくありますね。留学中、某博物館のロビーで2歳くらいの子供がソファーの上にしてしまっているのを見ました。おむつをしていないのでそういうことがあるのも予想できますね。博物館の係のおばさんが見ていましたが、見慣れているのか、そう怒っている感じではありませんでした。ちょっとかがむとお尻が丸出しになるので、座るときにお尻が座席にぴたっ…とつくこともあります。冬もとくに布を当てたり何かを中に履いたりすることはなく、そのままです。お尻が冷えないのかと心配になりますが、家の中は暖房が利いているし、外に出るときは上着を着せるし、そんなに寒くはない、脱がせるほうが大変だと言われました。

 

変わった形のズボンが中国から送られてきたので、母はたいそう驚いていました。これを履かせる目的や習慣を話すと、「なるほど、合理的かもしれないね。おむつ代もかからないし。でも絶対失敗はするわよね。新築だったらどうしようかな~」などと冗談を交えながら感心していました。

 

日本にいる間は娘に履かせることはできませんが、大きくなったら、これを見せて、中国の習慣について話してみようと思います。