第64回 赤ちゃんは丸坊主

うちの娘は髪の毛が多く、生まれたときから黒々とした頭でした。取り上げてくれた産科の助産師さんや先生方の第一声が「あら!髪のフサフサな子が生まれたよ!」だったくらいです。(私も髪が小さい時からものすごく多かったので、遺伝だと思いますが)

先日、韓国留学時代の中国人の友人に娘の写真をメールに添付して送ったら、

「髪の毛フサフサだね!で、いつ剃るの?」

と言われました。

 

中国では赤ちゃんが満月(満一ヶ月)になったら、髪の毛を全て剃る習慣があります。(いつ剃るかは地域によって違うようですが、一ヶ月~100日目を迎えるまでに剃る場合が多いようです。)生まれたときに生えていた髪の毛は弱く細いので、それを全部剃ると、しっかりした健康な太い毛が生えてくると考えられています。

 

日本にはそんな習慣がないので、剃るつもりはないと言うと友人は大変驚いており、娘さんの髪の毛のために剃ったほうがいいよ!と何度も勧めてくれました。中国では男の子でも女の子でも剃って丸坊主にしてしまうので、女の子のお母さんだとちょっと抵抗があるかもしれないですね…。赤ちゃんの髪を剃った後は、記念として「胎毛筆」という筆にしたり、印鑑を作ってその中に入れたりします。中国ではほとんどが一人っ子なので、このような子供に関する商品やサービスにお金をかける人も多く、高いものだと数千元するものもあるそうです。その友人は2歳の男の子がいるのですが、2千元もする水晶の印鑑を作り、その中に髪の毛を入れてもらったということでした。

友人は、

「髪の毛を送ってくれれば中国で筆を作ってあげるから!今しか作れないよ。」

と言ってくれ、丁重にお断りしようとする私の言葉をさえぎるように

「頭を丸めると夏は涼しいしね、洗うのもとっても楽だよ!」

と、更に続けたので笑ってしまいましたが、友人の住む福建省は40度になることもあるので、涼しく洗髪が楽!ということを彼女が強調するのも理解できるのでした。

 

最近札幌も30度を超える真夏日が続いているので、丸坊主まではいかなくても、そろそろ初めての散髪かな…と、だいぶ伸びてボサボサになってきた娘の頭を見ながら思ったのでした。