第67回 箸と箸はあかん!

先日、中国人の友達と食事しているとき、友達が食べ物を箸でうまくちぎれず、

「ちょっと手伝ってよ!」

私の箸で、食べ物の端っこをおさえてくれと言うのですが、日本人の私は、箸と箸で食べ物をつまむことはできませんでした。

 

結局私がモタモタしているあいだに、違う人(中国人)が手伝いました。日本では火葬場での「はさみ箸」を連想させるため、箸と箸で物をつまんではいけないという習慣なので、その二人の行動を見たときにやはり違和感がありました。

 

よくこういうことがあるので、やっぱりちゃんと説明しておこうと思って、日本での習慣を説明し、火葬場以外での「箸と箸」はタブーなのだと言うと、みんな驚いていました。日本に長く住んでいる人でもこれについて知らない人は多いようです。

 

日本には様々な箸の作法があり、他にもたくさんのマナー違反とされる箸の作法があるんだよ、と「迷い箸」「ねぶり箸」「探り箸」などの説明をすると、予想通り中国人一同「えぇ!?めんどくさい~。」という反応。そう思うのも無理はないでしょうね。中国ではこういう食事のマナーは、あまり厳しくないのですから。(「立て箸」(ご飯に箸を突き刺す)は中国でもタブーですが)

 

●日本では食事中は大声で話したらいけないけど、中国では問題ない。

●テーブルの上に魚の骨や、食べかすなどを置いても(吐き出しても)、マナー違反ではない。→テーブルの上が汚れてもいい。 (レストランなどでは、殻入れがでてくるところもたまにあるけど。)

●肘をついて食べても大丈夫。

●取り箸は使わない。

●日本では残さずに食べたほうがいいけど、中国では残したほうがいい。全部食べると足りなかったという意味になる。

●冷めたご飯は食べない。必ず暖めて食べる。(冷たいご飯は身体に悪いと思っている)

●魚を食べるとき、片面を食べ終わったらひっくり返して裏面を食べてはいけない。船が転覆することを現し、不吉であるといわれている。(日本でも実は裏返すのはマナー違反)

 

この他にもいろいろありますが、食事のマナーについては、中国はとってもおおらか。楽しく食べるというのを第一に考えているそうです。

 

以前、中国の女の子たちと一緒に住んでいた頃、みんな私の食べたあとをじろじろ見て、「ふう~ん。日本人てきれいに食べるんだね。」と言いました。魚を食べていて、骨はどこに出そうかな、とティッシュペーパーを探したら、机の上を指差して「ここに出して。遠慮しないで、さぁ!」と言われたことがあります。最初は、それでも躊躇してしまいました。

 

日本人から見ると食べ方が汚いと思うかもしれませんが、習慣の違いなので、慣れればあまり気になりません。外国に行く前に、言葉の他にこういった食事等、普段の生活に関わる習慣についてよく調べておいたほうが、最初からストレス少なく暮らせるかもしれませんね。