第83回 コネは大切!?

中国は人脈社会です。中国で生活する場合、何をするにしても、例えば仕事をもらうときでも、飛行機のチケットを買うときでも、ホテルを予約するときでも、買い物をするときでも人脈があるかないかで全く違う結果になります。人脈・・・つまりコネが中国で生きていく上ではもっとも重要なカギとなります。

 

例えば、中国で飛行機のチケットを買うとき、カウンターで満席だと告げられたとします。急いでいて、どうしてもその便に乗らなければなりません。そのときに、その航空会社に知り合いがいれば(知り合いの地位が高ければ高いほどいい。)、何とかしてもらえるかも可能性が高いです。私の友人は、このような状況のときに、航空会社の課長クラスの人と知り合いで、エコノミーは満席でしたが、同じ料金でファーストクラスに乗ることが出来ました。また、知り合いがいれば、飛行機に乗るときの荷物の重量が20KGまでのところを、重量無制限にしてもらえたり、駅で汽車に乗るときもVIPルームで休ませてもらい、一般改札の長蛇の列には並ばすに、VIP専用改札から5分前に悠々と乗り込むことが出来きます。こんなのは序の口で、コネ次第でスピード違反やトラックの過積載や飲酒運転で捕まっても罰金をチャラにしてもらったり、その日の検問のある場所を事前に教えてもったり、役所で自分の戸籍の内容を変えてもらったり等等もできる場合があります(コネ+カネが必要な場合もある)。

 

私も中国にいるときは、タクシー会社の人と仲良くなり、何度もタクシーにタダで乗らせせてもらったり(その人はタクシーを自家用車代わりに使っている。)、ある手続きである機関に行ったとき、そこの職員が知り合いで、普通は1週間かかるところをこちらから頼まなくても1時間で出してくれたりしたことがあります。

 

日本なら、そういう「例外」はほとんどの場合ありえません。コネでも「できないこと」のほうが多く、自分の権力を使って誰かに便宜を図ったら大問題になることもありますね。どんなに困っていても、「お気の毒ですが・・・」と言われて終わるでしょう。その前に、日本人は人に迷惑をかけることを恐れるので、面倒なこと知り合いにすすんで頼むということはあまりしないかもしれません。

 

また、何でも役人のさじ加減で決まることの多い中国では、役所に人脈があると、何かと便利になることが多いです。以前、私の福建省の友達が、

「今つきあっている彼氏のお兄さんが公務員になったのよ!これで私たちはいろんなことが便利になるし、将来は安泰だわ!」

と大喜びしていたのが非常に印象的で、今でも忘れられません。公務員の収入自体はそんなに多いわけではないのですが、コネがないとカネを使う場合も多く、公務員になると普通の収入以外の収入、つまり「袖の下」を受け取る機会も多くなります。そんなわけで公務員になりたがるひとは多く、競争率は極めて高いですね。(公務員になるのにもコネがいるわけですが。)最近は、政府もこの賄賂を積極的に取り締まる動きを見せていますが、賄賂をもらうのが当たり前だと考えている人も多く、水面下ではまだまだ続いており、なかなかなくなりそうにありません。

 

人口の多い中国では、普通に順番を待っていたのではなかなか自分の順番がまわってこないからコネを使うのかなと、中国にいると納得してしまいます。そして、やはり「面子の国」なので、頼まれた側が自分の面子のために、ここぞとばかりに頑張ってくれることも多いのです。中国で何か問題に直面したら、正攻法で行くより、あらゆるツテを頼って解決に協力してくれそうな「コネ」を作り出したほうがいいかもしれないですね…。