第88回 お互い様・・・な発音

「あっはっは~。何その発音!もう一回言ってみ?」

 

「ショッピングサイト見て、かわいい服があったから・・・」

と言いかけたら、韓国人のルームメイトに大爆笑されたことがあります。

 

「『ショッピンサイトゥ』でしょ。日本人って、本当に英語の発音がだめねぇ。」

彼女の言う「쇼핑 사이트/ショッピンサイトゥ」も、思いっきり韓国式英語の発音なのですが、胸をはって自分の発音が正しいと主張します。

 

韓国にも日本と同じように外来語がたくさん入ってきていて、日本ではカタカナを当てはめているように、ハングルを当てはめて表記・発音しています。

・チケットTicket → 티켓(読み:チケッ)

・スーパーマーケットSupermarket → 슈퍼마켓(読み:シューポーマーケッ)

・マクドナルドMcDonald → 맥도날드(読み:メクドゥナルドゥ)

 

英語の発音とはやはり違うのですが、基礎となる子音と母音が日本語より多いので、英語の発音に近い音で表記・発音できる言葉も日本語より多いと韓国人は言い、それは一理あるかもしれないなとは思います。韓国人は「Ticket /チケット」など、日本人が英語の「T」を発音したり、日本語の少ない音に無理やり英語の音を当てはめて発音するのがおかしくてたまらないらしく、よく指摘されます。(韓国人は、ハングルは他の言語と比べて比較的新しく成立したものであること、子音と母音の組み合わせで合理的に文字を表記できること、表記できる音の多さなどに誇りを持っていて、「ハングルはあらゆる外国語を表記することができる文字だ」と豪語する人も多いです。)

 

ですが、日本人が聞くと不自然に聞こえる外来語もあり・・・ たとえば英語の「F」の発音は、韓国語では「P」で表記・発音されていて、例を挙げると以下の通り。

・ユニホームUniform → 유니폼(読み:ユニポーム)

・ファックスFax → 팩스(読み:ペックス)

・フランスFrance → 프랑스(読み:プランス)

・コーヒーcoffee → 커피(読み:コピ)

これらの音は、日本人が聞くと「あれっ?」と思うわけで。

 

私たちが日ごろ話している外来語は、純粋な英語というより、母国語化されたもので発音ももとのものとは全然違うし、もう日本語と言ってしまってもいいような気がします。韓国語の中の外来語も然り。

「ユニポーム」に「ショッピングサイト」、日本語も韓国語もお互い様じゃない?と思うのですが。

 

先日ふと、昔、その韓国人のルームメイトに、「マクドナルドのホットケーキ」と言ったら全く通じず、「韓国ではメクドゥナルドゥのハッケイク」と言わないとわからないよと大笑いされ、日本語と韓国語は外来語が多いので、外来語は通じる部分も多いのですが、発音がかなり違うものもたくさんあると気づいたのを懐かしく思い出しました。ルームメイトはわたしの外来語の発音を韓国式に直そうとしていました。直りませんでしたが・・・。そんな交流も楽しい思い出です。