第95回 韓国・写真のナゾ

韓国滞在中、写真について日本とは違うな~と感じたこと。

 

①韓国で友だちのお宅にお邪魔すると、必ずといっていいほどあるのが、大きく引き伸ばされ、額に入れられて居間に飾られている家族写真。写真スタジオでプロのカメラマンに撮ってもらったもので、みんなチマチョゴリやドレス、スーツなど、着飾って写っている。そして、みんな実際より若く見える。多少の修正アリ…。

 

②韓国では家族の写真や恋人の写真を財布に入れている人が多い。財布が欲しくて買いに行ったら、売られている財布は、写真を入れる透明なパスケースのような部分がついているものが多かった。日本人はあまり写真を持ち歩かないと韓国人の友達に言ったら驚いた様子。

 

③繁華街には、若者に人気のある友だちどうしでスナップ写真がとれるお店がたくさんある。背景を選ぶこともできるし、ぼかしや明るさなどの修正もしてくれる。(何も言わなくても、たいていちょっとぼかされます)これはプリクラと似ているが、シールではなく普通の写真の大きさで、20分くらいですぐに受け取れ、料金も安いので気軽に撮ることができる。一人で撮っている人もいる。プリクラも設置されている店もあるが、日本で少し前に使われていた機種を買い取ったもので、韓国語に変換されていないものもある。その場合は店員さんが説明してくれる。

 

④韓国で証明写真を撮ると、かなり修正される!色を白くしてくれたりとか、クマを消してくれたりとか、頼まなくても適当にやってくれる。まぁ、きれいにしてくれるのは嬉しいんだけど…。なので、免許書や住民登録証を見せてもらったら、「え、これ誰?!」ということがよくあり、よ~~く見ないと本人だと分からない場合も多い。パスポートにそれを使ったら、入国審査で止められたりしないのかなと思ってしまう。そしてもっと謎なのが、証明写真を撮ったら友だちにあげること。私も何枚ももらったし、証明写真を撮ったと言ったらいつも「ちょうだい!」と言われた。プリクラ感覚なのかも…。

 

⑤韓国で男女が一緒に写真を撮る場合、恋人同士ではなくても肩を組む。男性が女性の肩を抱く感じ。せっかく一緒に写真をとるのに、ただつっ立っているだけというのはよそよそしいから…だそうだけど。これを知らない日本の女性は、ちょっとびっくりしちゃうかもしれない。中国留学中、写真を撮ろうとしたら、韓国人の男の子が急に肩を組んでくるので、驚いて悲鳴を上げた子がいる。現像された写真を見ると、女の子のほうが男の子から微妙に体を離しているぎこちない写真になっていた…。

 

⑥韓国では結婚式直前に結婚写真を撮る。2、3日かけて写真スタジオや野外、名所等で撮影しまくって一冊の本にする。そして、一番気に入ったのを引き伸ばして寝室に飾る。(この写真撮影は中国・台湾などでも流行っています。中国では何枚かセレクトしたものを、大量に焼き増しして結婚式で友人や親戚に配ります。)化粧も衣装もばっちり、ポーズの指導もしてくれるので、タレントのブロマイドのようなものができあがる。一生に一度のことだし、きれいにとってくれるので(やっぱりかなり修正されている)、日本女性の中にもこれを見たら撮ってもらいたいと思う人がいるかも…。

 

韓国人にとって、写真とは「記念」という要素が強いもののような気がします。日本ではわざわざスタジオで家族みんなで写真をとることはあまりないかもしれないなぁ…。特に成人してからは全員が集まるのは難しいし。でも、数年に一回くらい、おしゃれして家族で記念撮影って、なかなか楽しいかもしれませんね。

 

次に韓国に行ったら、久しぶりに証明写真を撮ってみたいです。どのくらい修正されるのか・・・昔よりだいぶ増えたクマとシミとシワをどのくらい消してくれるのか。楽しみです。